許可を貰ったので中に入ってみると、許斐君の部屋はキレイに片づいていた。


広さは私に与えられた隣室と同じ位なのに、スッキリとして見える。


「許斐君の部屋、キレイだねぇ。私の親戚のお兄ちゃんの部屋なんて、ドロボーに入られたのかって位汚いのに」


「…見ず知らずの男子中学生に部屋の汚さ暴露された挙句ディスられるお前の親戚って、一体……」


「あーーっ!コレこの間買おうとしたんだけど、売り切れだったやつだ!」


本棚に未購入の少年マンガのコミックスを発見して、一気にテンションが上がった。


「読みたいんなら、貸してやるけど」