ノンフィクションにご注意を

まだ娘を抱きしめている芙美さんと大人しくされるがままの溝渕と、親父。


ツーーー…ッと3人に順番に目線を滑らせると、もう半分本当の家族の様な空気が出来上がっている。


この晴れやかな空気の中、オレだけが親父と芙美さんの結婚に嫌と言えと……?


「―――っ、オレも賛成だよ。2人共、おめでとう」


グルグルと考え込んで口から出て来た言葉は、100%の本心なんて言い切れない。


だけどオレには親父の幸せを壊す様なマネは――――…出来ない。


「そうか…礼於、ありがとう」


「ありがとう、礼於君!巌さん、良かったわねぇ!!」