ノンフィクションにご注意を

穏やかな微笑と一緒に結婚の許可を出した溝渕に、オレの脳内は停止する。


呆然するオレの前で芙美さんが溝渕に抱きついて頬擦りしていて、親父もとても嬉しそうに溝渕親子の事を見ていた。


溝渕は……2人の再婚に賛成なのか………?


そりゃあ冷静に考えたら、大事な母親が幸せを掴もうとしてるんだ。オレと溝渕の学校での仲も、可も無く不可も無くって感じだし……


溝渕にとってこの再婚話を反対する理由は、1つもねぇんだよな――――…


「礼於は?私と芙美さんが再婚するのは賛成か?」


親父が話をオレに振ってきて、体がピクッと跳ねる。