ノンフィクションにご注意を

なるべく優しさを含んだ声で問いかけると、1回だけ黙って頷かれる。


髪の隙間から見える耳はほんのり赤色で……こんな事にまでときめく自分に、若干引く。


「好きな子とこんな風にくっつけるなんて、オレ幸せ者だなぁーー」


「許、許斐君…あまりそういう事言わないで………しかも耳元で」


「だって事実だし」


「もう…許斐君のそういう所、絶対巌さん譲りでしょう!イケメンな上中身もそんなとか、過去に女の子に勘違いされた事ないワケ!?」


プリプリ怒ってる溝渕のセリフに、一瞬彼女の体に回した腕が強張った。


そうだ……忘れてた。