昨日はあれから溝渕と見つめ合って幸せ気分に浸ってたんだけど、不意に『私やっぱり隣で寝るね』と言い出した溝渕。


『えっ……だけど怖いのは?』


『それはもう本当に大丈夫…怖さより彼氏が出来たドキドキが勝って、これ以上ここにいたら逆に寝られなさそうで………』


『グフッ……』


『こ、許斐君っ!?』


再びオレの心臓にハートの矢をブッ刺して、溝渕は布団を片付けて隣室に戻っていった。


一方のオレの方も溝渕が恋人になった喜びやら何やらで一睡も出来ず、結局4時位から寝るのを諦めてリビングへ。


『アラ礼於君!?どうしたの!?』