「「「「せーの…おっめでとーーー!!」」」」


宝くじ一等にでも当たったのかって位ニコニコ笑顔を浮かべた男女4人が、一斉にこちらに向かって祝福の言葉を投げ掛けてくる。


「いやーーめでたいめでたい!いきなりこんな事になってビックリしたけど、お前等2人に驚かされるのにはもう慣れなきゃだな!!」


「オイお前…変なもの撒き散らしてるんじゃねぇよ」


その4人の1人である時雨に至ってはどこで入手したのか花びらを左手の平に乗せ、右手でバッサバッサと振り撒いていた。


――今はオレが溝渕と両想いになった日の翌日。場所は学校の中庭。