熱烈な抱擁から解放され、キラキラ全開満面の笑みを向けられると、今すぐ布団に隠れたくなる位恥ずかしい。


でも同時に私が彼女だというだけでここまで喜んでくれる許斐君と、一緒に喜びを分かち合いたいのも確かで……


「義兄と義妹になる前に………彼氏と彼女になれて良かったです……エヘヘ」


「………もっかい抱きしめていい?」


「えっ!? な、なんで!?」


素直な気持ちを伝えただけなのに、なんでそうなるの!?


なんか頭からブラブラ左右に揺れる花が咲いて見える許斐君に、目を見開いて返す。


「ああもう…ヤバ過ぎるぞ色々と…」