ノンフィクションにご注意を

ギュンッと一気に顔中に熱が集まって、言葉が途中で出てくるのをやめてしまう。


もちろん急に黙り込んだ私を見て許斐君は不思議そうな表情をしていたけれど、私は何も言えなかった。


……何これ……心臓がドキドキする………


いや心臓は24時間365日ドキドキしなきゃヤバイけど、何かがおかしい。


許斐君のまるで我が子にでも向けるかの如く愛情溢れる瞳は、きっと私に向けられたもの。だってここには今私と許斐君しかいないんだから。


あんな目を向けられたら、女の子は皆この人は自分が好きなんじゃないかって思っちゃうよ…


――――ズキッ