ピッと人差し指を立て、“約束”を告げる。


「芙美さん6時位に帰って来るって言ってたから、外明るくなったら6時前に隣に戻ってくれ。夏だから陽昇るのも早いだろ」


「うっ、うん!ありがとう許斐君!」


助かった!と言わんばかりに顔を明るくして喜ぶ溝渕を前に、早まった…と思ったが、もう手遅れ。


こうしてオレは、またまた自分自身の首を絞める事となったのだった。


「……大丈夫かな、オレ……」


ああ…神よ。


ご褒美だか罰だか分からないシチュエーションをオレにポンポンプレゼントして来るの、やめて下さいませんかねぇ………?