ミニ出張が決まり、親父が帰って来るのは明日の午後。


だから晩飯3人での食卓だったんだけど、親父が仕事でいない時は大概1人で食事してたから、楽しかったな………


――――コンコン


「礼於君、まだ起きてるかしら?」


「芙美さん?ハイ、起きてますけど」


ボンヤリと意外と盛り上がった先程の晩飯風景を回想していると、芙美さんがやって来た。


ドアを開けて迎えると、何やら困惑した表情の芙美さんの姿が。


「芙美さん?」


「遅くにごめんね礼於君…ちょっとリビングに来てくれない?摩友子と一緒に、聞いて欲しい事があるの」