ノンフィクションにご注意を

だけど許斐君の気持ちを知ってる今、部屋で2人だけでケーキなんて、食べてもろくに味わえない気がする………ッ!


「ち、ちょっと待って許斐君!夜に男部屋に入れるなって言ったのは許斐君自身なのに、なんで普通に寛ぎ始めちゃってるワケ!?」


私は慌ててローテーブルを挟んで許斐君の真向かいに座り込む。


許斐君が1週間前から私の部屋に来たのは、お風呂の順番を伝える時位だった。


私はきちんとあの忠告を守っていたのだが、何せ自室が隣同士の為、私がノックだけでろくに相手を確かめないでドアを開けちゃうクセがある事に気づいたらしく――――…