ノンフィクションにご注意を

ところが私がローテーブルにお皿を運ぶと、許斐君はそのまま私の後に続いて部屋の中へ。


「えっ?許斐君?」


てっきり許斐君はこのまま隣に行くと思っていた私は、ポエッとしたリアクションを彼に向けた。


な、なぜアナタまでローテーブルにモンブランのお皿乗っけて、しかも床に座り込んじゃってるんですかね……?


「溝渕、一緒にケーキ食べよっか」


「えっ!?一緒に!?」


ウソ…どうしよう!?


前までの私だったら一緒にケーキを食べる位、“許斐君は義兄妹になる私と仲良くしようとしてくれてるんだ!!”としか思わなかっただろう。