「あ~~~…感動したぁ~~~~…」


パタンと読んでいたマンガ本を閉じ、本棚に戻す。


「もう…この先生の作品は、どうしてどれもこれも感動出来るんでしょうねぇ………」


ローテーブルの上に置いてあったティッシュボックスからティッシュを1枚取って目元を拭っていると、ドアがノックされた。


「ハイハーイー……って、許斐君……!?」


ドアを開けると、目の前には不機嫌な様子の許斐君。


「溝渕……お前誰が来たかきちんと確認してからドア開けろって、何回言えば分かるんだよ」


「イッ、イヒャイイヒャイ!こにょみ君離ひて~~!!」