ノンフィクションにご注意を

オレはそんな彼女の動揺具合には気づかないフリをして、歩き続けた。


「だ、大丈夫だよノート運ぶ位!」


「いいから。好きな女子にちょっとはカッコつけたい男の気持ち、汲み取ってくれよ溝渕」


ズイッと溝渕に顔を近づけ、キッパリと宣言。


――――カァァァッ


目の前にある溝渕の頬は、たちまち赤く染まった。


これは…効果あったって事か?


予期せぬ幸運に、溝渕にノート運びを押しつけた先生に感謝したくなってしまう。


「じゃあ…教室までお願いします」


「分かった。ってかオレ、もっと持とうか?」


「ううん。私が持つ」