オレがドサッと自分の席に座りながら言うと、右隣の席に座ってた時雨はププッと小さく吹き出した。


尚コイツは本当はこの席の主ではない。オレの隣は両方共女子だ。


「あーーーやだやだ。せっかく親切に宿題教えてあげたのに反応薄いからって、オレ等にあたる事ねぇじゃん?礼於君」


「………」


――――パンッ


「ぬぉっ!イッテ!」


突如顔面にノートを叩きつけられて、悶える時雨。


「ったく時雨……お前は余計な事言うクセ直せって、いっつも言ってるだろう」


呆れた表情で宥める知早に時雨の事は任せ、オレはまた溝渕の方を見た。