――――キーンコーンカーンコーン


1時間目終了のチャイムが鳴り終わった後、溝渕の席へ向かう。


「なぁ溝渕。今の英語の宿題さ、オレ英語苦手だから今さっさとやっちゃおうと思うんだけど……教えてくれね?」


「えっ、あ、わ、私が……!?」


溝渕の机に英語の教科書とノートを載っけてお願いすると、彼女は目を丸くしながら自分自身を指差した。


オレが溝渕に告ってから、2日後の朝。


あれからオレ達の関係は、ちょっとずつちょっとずつ前進中…なんて上手く行く事は無く。


「え…えっと…私より表君の方が頭いいから……ごめんね?」