「どうせオレが普通に出迎えたから、半分教材室での出来事夢だったんじゃないかとか思ってたんだろお前」


「ウッ…それは否定出来ないけど……」


「残念でした、夢ではありません。これからどうぞたっぷり、義妹になる予定の女の子に告ったオレの決意を受け取って下さい」


鼻歌混じりに千切りを再開する許斐君は、それはそれは嬉しそうで――――…


「たっぷりって……いかほど………!?」


私は暁深とららと交わした約束をもうはや守れなさそうな予感に、お味噌汁作りも忘れて突っ立っていたのだった。


やっぱり…夢じゃなかったぁーーーっ!!