「ええっ!?許斐君にも告白されたぁ!?」


目の前のららの丸い瞳が、更に一回りも二回りも丸く見開かれる。


「ちょっと摩友子、それ本当なの!?」


「本当だって……こんなウソついて、私に何の得があるって言うのよぉ~~~~!!」


私は火照った頬を隠す様に、両手で覆いながら叫んだ。


教材室で許斐君に告白されて、私は真っ赤な顔をしたまま硬直。


アタック!?歯止め!?とパニックになっていると、『とりあえず中庭に戻るか』と言われ、覚束ない足取りで許斐君と一緒に中庭に戻ったの。


『あっ、摩友子と許斐君やっと帰って来たーー!』