ノンフィクションにご注意を

心配そうにオレの制服の裾を引っ張る溝渕だが、オレは首を横に振った。


『平気だよ、大丈夫』


『でも……』


『本当に大丈夫だから。マジで助けてくれてありがと、溝渕』


学校で男グループに絡まれたなんて親父に知られたら、心配かけてしまう。


ただでさえ最近忙しいのに…と先生に報告する事を断るオレを、溝渕はジッと見つめて――――…頭を撫でて来た。


『えっ?み、溝渕?』


いきなり頭を撫でられハテナを浮かべるオレの前で、ニッコリと微笑むクラスメイト。


その笑顔はまるでひだまりの様で、一瞬だけドキッとときめくオレの心。