ノンフィクションにご注意を

幼稚園に私を迎えに来てくれたり、公園で遊ぶ私と暁深とららを見守ってくれたり……2人にとっても私のお父さんはまだ“いい人”なんだと思う。


それでも母親の再婚(仮)話に浮かれる私を批難しない暁深とららは、とても優しい。


「まっ、例え本当に再婚でも再婚じゃなくても、想像通りいい人だといいわね巌さん」


「うん!」


暁深のセリフに笑顔を浮かべた私は、この時までは確実にウキウキしていた。


ところがららが次に発した内容に、ピシリと固まる。


「ねぇ暁深、1時間目って数学だったよね?」


「んあっ?そうよ」


……んっ?数学?