ノンフィクションにご注意を

話を聞く限り優しくて誠実そうだし、出張とかあった時はお母さんだけじゃなく私にまでお土産をくれる巌さん。


そんな人ならきっと、お母さんを幸せにしてくれるハズ。


大切な母が幸せになってくれるのなら、私も幸せなのだ。


「今も言った通り、まだ再婚話だって確定したワケでは無いの。だけどもしそうだったら私、ちゃんとお祝いしてあげたいな」


窓の外を見ながら話す私に、暁深とららは何も言わなかった。


両親が8年前離婚した理由は、それぞれの仕事が忙しくて…のすれ違い。


父の名誉の為に言っとくが、決してDVや浮気があったんじゃない。