「……ううん。あ! それより、さっき裏門の方で凄い人だかりができてたよ」
案の定嬉しそうに頬を緩めた友香だったけど、突然思い出したかのように顔を上げた。
だけど、その言葉に俺の眉間に皺が寄る。
「人だかり?」
「ちょうど友達と近くを通ったから見に行ったらね、すんごい美女がいたの!」
「美女?」
「モデルさんか何かかな? もしかして、どこかで撮影でもしてるのかも」
友香が楽しそうに笑いながら話す言葉が頭の中でグルグル回る。
確かに、俺の大学は建物自体に歴史があるとかで、たまに映画のロケや雑誌の撮影などで使われている。
だから、それを見に野次馬で人だかりができる事も珍しい事じゃない。
それでも、どうしてか胸騒ぎがする。
悶々と考え込む俺に見向きもせず、友香は尚も楽しそうに俺の隣で話し続けた。
「でも、珍しく外人さんだったみたい。友達が言ってたの。その美女、目が真っ青だったって」
だけど、その言葉を聞いて思わず足を止める。
美女?
目が真っ青?
それって――…。
「海外のロケなんて珍しいよね~―――・・・って、成也!?」
「悪いっ! ちょっと見てくる!!」
「え!? ちょっ、待ってよ!!」
訳が分からず俺の後を駆けてくる友香を振り返る事もせず、一気に裏門の方に駆ける。
もしかして、それって――。
案の定嬉しそうに頬を緩めた友香だったけど、突然思い出したかのように顔を上げた。
だけど、その言葉に俺の眉間に皺が寄る。
「人だかり?」
「ちょうど友達と近くを通ったから見に行ったらね、すんごい美女がいたの!」
「美女?」
「モデルさんか何かかな? もしかして、どこかで撮影でもしてるのかも」
友香が楽しそうに笑いながら話す言葉が頭の中でグルグル回る。
確かに、俺の大学は建物自体に歴史があるとかで、たまに映画のロケや雑誌の撮影などで使われている。
だから、それを見に野次馬で人だかりができる事も珍しい事じゃない。
それでも、どうしてか胸騒ぎがする。
悶々と考え込む俺に見向きもせず、友香は尚も楽しそうに俺の隣で話し続けた。
「でも、珍しく外人さんだったみたい。友達が言ってたの。その美女、目が真っ青だったって」
だけど、その言葉を聞いて思わず足を止める。
美女?
目が真っ青?
それって――…。
「海外のロケなんて珍しいよね~―――・・・って、成也!?」
「悪いっ! ちょっと見てくる!!」
「え!? ちょっ、待ってよ!!」
訳が分からず俺の後を駆けてくる友香を振り返る事もせず、一気に裏門の方に駆ける。
もしかして、それって――。



