人魚姫の涙

「どうしてっ。どうしてっ……ここに? なんで?」


俺の腕の中で震えながら、擦れる声でそう言う紗羅。

時折涙で詰まりながらも、そう言う。


その問いに、応える。

とてもシンプルな事だから。


「会いたかったから」

「――っ」

「ずっとずっと探してた。もう一度会える事を、それだけを考えて生きてきた」

「成也……」

「会いたかった。ずっとずっと、こうしたかった」

「――うんっ」

「俺達は離れちゃいけないんだ。俺は紗羅がいないと、幸せになんてなれないっ」


ずっとずっと言いたかった言葉。

4年間ずっと、伝えたかった言葉。

でも、その半分も口に出せない。

感情が爆発して、胸につっかえている。