それから、しばらくして和志が車に乗って俺達を迎えに来た。
俺達の格好を見ても和志は特に何も追求せずに車を走らせた。
◇
「とりあえず、何か着なきゃだな」
和志の部屋に通されて、まず放った和志の一言。
部屋を出て行ったかと思えば、何やら花柄のワンピースを持って現れた。
「妹のだけど今の格好よりはマシだろ」
ルームウエア姿の紗羅を見て、苦笑いを浮かべた和志。
お礼を言ってそれを受け取った紗羅は、着替える為にトイレへと向かった。
俺達2人だけになった部屋で、ベットに腰掛けた和志が大きな溜息と共に口を開く。
「で? どうしてこうなった」
どうして、こうなった――。
その言葉に自嘲気に笑った。
「……俺が一番聞きたいよ」
どうして。
どうして。
俺の頭の中をずっと巡るこの言葉。
そんな俺を見ても、全く表情を崩さずに視線をこちらに向ける和志。
「何があった」
そして、冷静にそう尋ねた。



