「それで...…茜さんは?」
今にも零れそうな涙を必死に我慢している紗羅が身を乗り出して、おじさんの言葉を催促した。
「ショックで入院して、仕事も辞めた。そして、2人が産まれて3週間ほどした時だ」
「――」
「その日は私も仕事で家にいなかった。一時的に退院していた茜は大悟と一緒に車で出かけていたそうだ」
俺達が産まれて3週間。
きっと裏切られた2人にとっては、身を裂かれるような日々だっただろう。
そう思うと、俺達は生まれてきてよかったのかさえ思う。
間違いなく言えるのは、茜さんは俺達の事を心から憎んでいたという事。
「その日は雨が酷い日でね。仕事から帰ってきても茜は家にいなかった。そんな時、電話がかかってきたんだ」
「電話?」
「――…警察からね」
警察。
その言葉に、一瞬にして背筋が凍る。
最悪の結末が脳裏を過った。
そんな俺の考えを助長するかのように、目の前にいる母さんとおじさんは僅かに肩を震わせた。
そして――。
「茜と大悟が車のまま谷底に落ちて、死んだ」
今にも零れそうな涙を必死に我慢している紗羅が身を乗り出して、おじさんの言葉を催促した。
「ショックで入院して、仕事も辞めた。そして、2人が産まれて3週間ほどした時だ」
「――」
「その日は私も仕事で家にいなかった。一時的に退院していた茜は大悟と一緒に車で出かけていたそうだ」
俺達が産まれて3週間。
きっと裏切られた2人にとっては、身を裂かれるような日々だっただろう。
そう思うと、俺達は生まれてきてよかったのかさえ思う。
間違いなく言えるのは、茜さんは俺達の事を心から憎んでいたという事。
「その日は雨が酷い日でね。仕事から帰ってきても茜は家にいなかった。そんな時、電話がかかってきたんだ」
「電話?」
「――…警察からね」
警察。
その言葉に、一瞬にして背筋が凍る。
最悪の結末が脳裏を過った。
そんな俺の考えを助長するかのように、目の前にいる母さんとおじさんは僅かに肩を震わせた。
そして――。
「茜と大悟が車のまま谷底に落ちて、死んだ」



