俺の言葉を聞いて、おじさんは大きく息を吐いた。

そして、隣に座る母さんと目を合わせてから小さく頷いて俺達の方に視線を投げた。

それが、始まりの合図だった。


「話そう。2人の隠された過去を」


語られる、俺達の隠された過去。

運命の歯車がゆっくりと巻き戻される。

カチカチと鈍い音を立てて。



きっと

もう進む事はない――― 。