人魚姫の涙

る」


もう半ばヤケクソだった。


「本当!? やった! 成也大好き!!!」


ぱぁっと顔を明るくした紗羅は、ぴょんっと立ち上がって俺に抱きついた。

まんまとハメられた気がするのは気のせいなのか。


「ありがとうございます!! それじゃぁ、今度部室に来てもらえますか?  一度着てもらいたいので」

「うん!!」

「それじゃぁ、これ、私の携帯の番号です...…えっと、お名前は」


オズオズと俺達の顔を伺う女の子に、紗羅はニッコリと笑った。


「塚元紗羅です!」

「――…桐谷成也です」

「塚本さんと、桐谷さんですね」

「え~、も~紗羅でいいよ~。ね? 成也?」

「え? あ、あぁ……」

「ほ、本当ですか!? じゃ、じゃぁ……紗羅ちゃんと、成也くん……」

「は~い!」

「よ、よろしくお願いします!」


本当。

紗羅といると、飽きない。