紗羅の持っていた紙に描かれていたのは、淡い色鉛筆で書かれたドレスだった。
よくドラマとかで見る、デッサン画っていうヤツだ。
真っ白なドレスに、ピンクや青、赤やオレンジといった、色鮮やかな薔薇が綺麗に描かれている。
まるで花畑のように鮮やかなそのドレスに目を奪われる。
紗羅も同じだったのか、目を輝かせて興奮気味に女の子に向き直った。
「これ、貴方が書いたの?」
「は、はい」
「すごーい! こんなの着てみたい~」
ニッコリ笑った紗羅に、それまで恥ずかしそうに顔を伏せていた女の子がパッと顔を上げる。
そして、少し前のめりになりながら興奮気味に声を上げた。
「本当!?」
「うん! だってお姫様みたいで素敵だもん」
「そ、それなら! 実はお願いしたい事があるんですけど!」
「お願い?」
不思議そうに首を傾げた紗羅の肩を勢いに任せて女の子は掴んだ。
そして、真っ直ぐな瞳で告げたんだ。
「今度の文化祭のショーに出てほしいの」
よくドラマとかで見る、デッサン画っていうヤツだ。
真っ白なドレスに、ピンクや青、赤やオレンジといった、色鮮やかな薔薇が綺麗に描かれている。
まるで花畑のように鮮やかなそのドレスに目を奪われる。
紗羅も同じだったのか、目を輝かせて興奮気味に女の子に向き直った。
「これ、貴方が書いたの?」
「は、はい」
「すごーい! こんなの着てみたい~」
ニッコリ笑った紗羅に、それまで恥ずかしそうに顔を伏せていた女の子がパッと顔を上げる。
そして、少し前のめりになりながら興奮気味に声を上げた。
「本当!?」
「うん! だってお姫様みたいで素敵だもん」
「そ、それなら! 実はお願いしたい事があるんですけど!」
「お願い?」
不思議そうに首を傾げた紗羅の肩を勢いに任せて女の子は掴んだ。
そして、真っ直ぐな瞳で告げたんだ。
「今度の文化祭のショーに出てほしいの」



