「お疲れ様」 俺の胸に顔を埋めてから、顔を上げて微笑んだ紗羅。 上目使いの真っ青な瞳が夏の日差しを取り込んで、いつもより水色に近い気がする。 神秘的なその雰囲気に、俺は外だという事も忘れて、その小さな唇に自分の唇を重ねた。 軽いキスでは満足できず、生温かい舌をその中に押し込む。 「んんっ」 少し抵抗した紗羅だったが、俺の口の中にオズオズと舌を入れてきた。 その事が嬉しくて、抱きしめる腕を強くする。 「紗羅、かわい」 思わず漏れた言葉。 すると。