◇
「懐かしい~! 成也可愛い~」
「可愛いって...…。っていうか、どの写真もだいたい紗羅泣いてるな」
意地悪な顔で笑った成也に、むっとして唇を尖らせる。
でも、確かに写真の半分は成也の服をつまみながら泣いてる。
互いの両親の仲が良かったせいか、私達は生まれた時から兄妹のように一緒にいた。
だから、写真もだいたい二人一緒に映っている。
私の家にある写真も、ほとんど成也と一緒に映ったものばかりだ。
「俺の小さい頃の紗羅は泣き虫で寂しがり屋のイメージなんだよな」
「成也はやんちゃで、いつも走り回ってたよね」
いつも置いていかれない様に成也の背中を追いかけてた。
そんな私の手を成也はいつも握ってくれていた。
「あ、誕生日の時の写真だ!」
「うわ、懐かしい」
苺のショートケーキを前に、ピースをする2人。
きっと私がイタリアへ行く前の最後の誕生日会だ。
「いつも一緒にお祝いされてたよな」
「ふふっ、そうだったね」
そう。
私達の誕生日は同じ日 。
「懐かしい~! 成也可愛い~」
「可愛いって...…。っていうか、どの写真もだいたい紗羅泣いてるな」
意地悪な顔で笑った成也に、むっとして唇を尖らせる。
でも、確かに写真の半分は成也の服をつまみながら泣いてる。
互いの両親の仲が良かったせいか、私達は生まれた時から兄妹のように一緒にいた。
だから、写真もだいたい二人一緒に映っている。
私の家にある写真も、ほとんど成也と一緒に映ったものばかりだ。
「俺の小さい頃の紗羅は泣き虫で寂しがり屋のイメージなんだよな」
「成也はやんちゃで、いつも走り回ってたよね」
いつも置いていかれない様に成也の背中を追いかけてた。
そんな私の手を成也はいつも握ってくれていた。
「あ、誕生日の時の写真だ!」
「うわ、懐かしい」
苺のショートケーキを前に、ピースをする2人。
きっと私がイタリアへ行く前の最後の誕生日会だ。
「いつも一緒にお祝いされてたよな」
「ふふっ、そうだったね」
そう。
私達の誕生日は同じ日 。



