「いいよ! 成也は休んでて!」

「いいよ。俺は」

「でも、じゃんけんで勝ったでしょ?」

「2人でやった方が速いだろ?」


そう言って、私の顔を見て優しく微笑んだ成也。

その笑顔と優しさに、さっきまでむくれていた心が穏やかになっていく。

やっぱり成也は変わっていない。

あの頃のまま、優しい成也だ。

私の大好きな成也のままだ。


「ありがと!」

「終わったら、風呂入ってアルバムでも見るか」

「見る!」


成也は昔からそう。

いつも私の事を喜ばせてくれる。

私の事を1番に考えてくれる。


嬉しくって嬉しくって。

飛び跳ねたい気分だった。