_少女は深く息を吸い込むと瞼を開け、
窓から射し込む陽の光に少し目を細めた。
右手に握られた手紙には、少しシワができている。



「幸せに、なれるかなぁ。」



そう呟き、愛おしそうに首の縄を撫でる少女は、勢いよく足元の椅子を蹴りあげた。