刃先を当てる。 力を込め、スっと横に動かすと 鮮やかな血がドクドクと溢れ出る。 「綺麗…。」 そう呟いた私は、カッターナイフを机に置くと 人差し指で血を撫でた。 白いメモ用紙が赤く染っていく。 出来上がった手紙には "愛してる" と歪な文字が綴られていた。