まずは、電気をつけよう。
そう思い、玄関についている廊下の電気へと向かう。
カチッと音がし、廊下全体が明るくなった。
ずっと暗闇にいたせいか、明かりが異常な程に眩しく思えて、
目をしばらく開けることができなかった。
だんだんと光に慣れてきて、
うっすらと目を開ける。
…思った通りだ。初めに廊下を通った時は
目が慣れておらずわからなかったが、
壁紙はビリビリに破れ、
様々な場所に小物やガラスの破片が落ちている。
正直、これから部屋を探索するのは気が引けたが
彼女の為なら何だってやれる。
私はガラス片を踏まないようにスリッパを借りると、
一部屋ずつ確かめていった。
風呂場、トイレ、和室。
1階は全て回ったが、特に何も無かった。
次は2階だ。階段を上がるにつれ、
だんだん臭いが鮮明になっていく。
階段を上りきってすぐ左側の部屋。
その部屋から、この吐き気のするような臭いが漂っている。
…本当は、もうわかっていた。
彼女の家の玄関に入った時には、もう確信していた。
だが、この臭いの正体を、私は信じたくなかった。
自分の目で見るまでは、認めたくなかった。
心臓が脈打つ音を聞きながら、
可愛らしい《RIKA》と書かれた看板が掛けてある
部屋のドアノブに手をかけ、
ギィィ、と床を擦るような鈍い音と共に
扉を開く。その瞬間、
あまりにも気持ちの悪い香りに
思わず口に手を当てた。
このままではよく見えないため、
電気をつける。
目に飛び込んできたのは、予想を遥かに超える悲惨な光景。
四肢を無くしハエを纏い、蛆が湧くその姿は
到底人間とは思えず、化け物そのものだ。
そしてその周りには、沢山の紙が散らばっていた。
彼女の為なら、と気持ち悪さと恐怖に耐え、
紙を拾いに行く。
前へ踏み出すと、指であったであろう物を踏んだ。
思わず全身に寒気が襲う。
悲鳴をあげそうになるのを必死で抑え、
血溜まりの中に紛れる紙を拾う。
そこには、
そう思い、玄関についている廊下の電気へと向かう。
カチッと音がし、廊下全体が明るくなった。
ずっと暗闇にいたせいか、明かりが異常な程に眩しく思えて、
目をしばらく開けることができなかった。
だんだんと光に慣れてきて、
うっすらと目を開ける。
…思った通りだ。初めに廊下を通った時は
目が慣れておらずわからなかったが、
壁紙はビリビリに破れ、
様々な場所に小物やガラスの破片が落ちている。
正直、これから部屋を探索するのは気が引けたが
彼女の為なら何だってやれる。
私はガラス片を踏まないようにスリッパを借りると、
一部屋ずつ確かめていった。
風呂場、トイレ、和室。
1階は全て回ったが、特に何も無かった。
次は2階だ。階段を上がるにつれ、
だんだん臭いが鮮明になっていく。
階段を上りきってすぐ左側の部屋。
その部屋から、この吐き気のするような臭いが漂っている。
…本当は、もうわかっていた。
彼女の家の玄関に入った時には、もう確信していた。
だが、この臭いの正体を、私は信じたくなかった。
自分の目で見るまでは、認めたくなかった。
心臓が脈打つ音を聞きながら、
可愛らしい《RIKA》と書かれた看板が掛けてある
部屋のドアノブに手をかけ、
ギィィ、と床を擦るような鈍い音と共に
扉を開く。その瞬間、
あまりにも気持ちの悪い香りに
思わず口に手を当てた。
このままではよく見えないため、
電気をつける。
目に飛び込んできたのは、予想を遥かに超える悲惨な光景。
四肢を無くしハエを纏い、蛆が湧くその姿は
到底人間とは思えず、化け物そのものだ。
そしてその周りには、沢山の紙が散らばっていた。
彼女の為なら、と気持ち悪さと恐怖に耐え、
紙を拾いに行く。
前へ踏み出すと、指であったであろう物を踏んだ。
思わず全身に寒気が襲う。
悲鳴をあげそうになるのを必死で抑え、
血溜まりの中に紛れる紙を拾う。
そこには、
