彼女が学校に来なくなってから、1ヶ月程経っただろう。
担任は、彼女は体調不良だとしか言わなかった。
彼女を中心としていた彼女の友人3人は、
次第に距離ができていくようだった。
彼女が学校に来なくなって2、3日は、
毎日生きているかも分からないくらい気持ちが沈んでいた。が、
今は少し寂しいだけだ。
…なぜなら今、
彼女は毎日私の家を訪れている。
彼女と初めて話した日の夜、彼女は片目の視力を失った。
彼女の母親は、いつも通りに彼女を力任せ暴行した。
が、倒された拍子に片目を机の角に強打。
彼女ももう傷を隠すのは限界だと感じたのだろう。
毎日毎日増えていく傷。
誰かに勘付かれるくらいなら、と学校へ行くのを断念したそうだ。
【学校から帰ってからちょっとの間でいいからさ、一緒にお話してくれない〜??⠀】
彼女からそう連絡が来てからは、毎日のように
学校から帰ってきては彼女と二人で
他愛のない話をするのが楽しみだった。
そして今日も、彼女と話すために学校を誰よりも早くあとにする。
…が。
【⠀ごめん〜!今日は無理かも〜!】
という彼女のメッセージが、私の携帯に届いていた。
【⠀そっか…じゃあまた明日!笑】
そう返事を返すと、帰宅した瞬間に落胆のあまりベッドへと
倒れ込んだ。
早く明日になって彼女に会いたい。そう思いながら、私は眠りについていた。