それに、こうやって予定のない日に会ってくれて、ごはんとか、お茶とか、お出かけしたりとかしてくれて.
私の方がおもてなしというか、サービスを受けている、というか……
うまく言えないけど、得してるような気がする。
そして、思い出したのは、お財布を出した私に、にこって笑う、匡さん。
ここはいいよ、なんて言って、ごちそうしてくれたりしちゃって。
寒くない?なんて訊いてくれてる時の、赤くなったかわいい耳。
思い出したら、思わず笑ってしまったから、周りの人がちらっとこっちを見た気がする。
ちょっと大きめに咳とかして、ごまかしてみたけど……どうかな。
うん、やっぱり私の方が、確実に得してる。
そう考えると、私は、匡さんを、都合のいい男にしてしまっているのかしら。
うーん………これって、良くないこと?
いやいや、大丈夫だよね!
だって、私は責任をとって(?)匡さんとお付き合いする覚悟があるんだもの!



