パチッと目を開けて周りを確認すると自分の部屋だった。 あれ、私リビングで寝てたよね…? 自分で歩いてここまで? それとも… 「あー…好き…」 依利のばか。 なんでそう優しいかな。 依利のこと散々避けてきた酷いやつなのに。 「好きだよ…依利…」 寝起きの掠れた声が部屋に響く。 その瞬間ドアの向こうでゴンッという鈍い音が聞こえた。