「じゃあさ、なんでそんなに苦しそうな顔してるの」 「え...?」 苦しそうな顔? そんな顔してないよ。 「今にも泣きそうな顔してるの気づいてないの?」 依利の手が頬に触れた。 「ちょっと眠たいだけだから」 「...分かった」 ああやっと帰ってくれるかな。 なんて思っていたら、次の瞬間私の身体はお姫様抱っことやらで持ち上げられそのまま近くのベッドに降ろされたのだ。