マヤの占いも終わり、残るは私1人となった。
ふたりとも、幸せになる将来を予言されていたから
自分の将来も幸せでありますように、と願った。

ちょっとだけ、ほんのちょっと
心臓の動きが速い気がする。。

ふぅ、と胸を撫で下ろした。

「さあ、最後はあなたね。」
そう言われて占い師さんと目線が合う。
彼女の瞳は不思議で、なんだか惹き込まれそうになる。

隣にいる2人は、きっと大丈夫よって顔で
私を見ている。

しばらくまた、占い師さんは水晶玉をじっと見つめていた。
もうそろそろかな、と思っていると
彼女は口を動かしていた。
何か言うのかな、と思ったけれど、声を発する気がしない。
ただ、口をパクパクとしていた。