「これは、僕が竜になって飛んで行ったときに見たあの湖だよ。何で、この湖が現れるんだろう。」
アレセスが、驚いたように言った。
湖の水は、アレセスの言ったとおり、目の覚めるようなエメラルドグリーンだった。
じっと見つめていると、目を離すことが出来なくなるような、そして、水の中に引きずり込まれていくような、不思議な感覚を覚える、なんともいえない魅力をたたえた、しかし、恐ろしさも覚える深い色だった。
ディアナが恐ろしくなって、アレセスに声をかけようとしたとき、湖の底のほうを、何か大きなものが横切って行ったのを見たような気がした。ディアナが、あっと声をあげようとしたとき、本の中の風景が回転し始めた。
次に、偉言書の中に表れたのは、こんもりとした森の風景だった。森の周りには、緑の牧草地帯が広がっていた。
ディアナは、今度は人の声が聞こえてくるのを感じていた。
その声は、耳に聞こえてくるのではなく、頭の中に響いてきているようだった。
ディアナは、自分の名を呼ばれているように感じた。
その声がはっきりと彼女の名を呼んだとき、ディアナとアレセスのいる部屋自体が、ゆっくりと回り始めた。
ディアナがアレセスを見ると、アレセスはディアナから少しはなれたところで、車いすの車輪をつかんで前後左右に動かないようにしている。
ディアナが、立ち上がってアレセスの側に行こうとしたとき、アレセスが叫んだ。
「危ない!ディアナ、座って!」
ディアナは、自分が立ち上がることが出来なくなっていることに気がついた。
ディアナの座った椅子が、ガタガタと小刻みにずれながら、部屋の壁に向かって後ろに下がってゆく。
ディアナは、悲鳴を上げながら椅子の座面にしがみついた。
アレセスが、驚いたように言った。
湖の水は、アレセスの言ったとおり、目の覚めるようなエメラルドグリーンだった。
じっと見つめていると、目を離すことが出来なくなるような、そして、水の中に引きずり込まれていくような、不思議な感覚を覚える、なんともいえない魅力をたたえた、しかし、恐ろしさも覚える深い色だった。
ディアナが恐ろしくなって、アレセスに声をかけようとしたとき、湖の底のほうを、何か大きなものが横切って行ったのを見たような気がした。ディアナが、あっと声をあげようとしたとき、本の中の風景が回転し始めた。
次に、偉言書の中に表れたのは、こんもりとした森の風景だった。森の周りには、緑の牧草地帯が広がっていた。
ディアナは、今度は人の声が聞こえてくるのを感じていた。
その声は、耳に聞こえてくるのではなく、頭の中に響いてきているようだった。
ディアナは、自分の名を呼ばれているように感じた。
その声がはっきりと彼女の名を呼んだとき、ディアナとアレセスのいる部屋自体が、ゆっくりと回り始めた。
ディアナがアレセスを見ると、アレセスはディアナから少しはなれたところで、車いすの車輪をつかんで前後左右に動かないようにしている。
ディアナが、立ち上がってアレセスの側に行こうとしたとき、アレセスが叫んだ。
「危ない!ディアナ、座って!」
ディアナは、自分が立ち上がることが出来なくなっていることに気がついた。
ディアナの座った椅子が、ガタガタと小刻みにずれながら、部屋の壁に向かって後ろに下がってゆく。
ディアナは、悲鳴を上げながら椅子の座面にしがみついた。
