「お姉ちゃん…あの子たち、何しているのかな?」

いつものように彼女らがとある森に足を踏み入れると、魔法学校の制服に身を包んだ少年少女が草を観察し、それを摘んでいる姿を見つけ、興味津々な目で金髪の少女が見つめた。

「……皆、魔法草を摘んでいる…ってことは、魔法薬でも作るんだと思うよ」

黒髪の少女が、少年少女を観察しながら言った。金髪の少女は、納得のいく顔を見せる。

「じゃあ、今日も行こうか」

黒髪の少女が森の奥に向かって歩き始める。その時、魔法学校の先生であろう女性が現れ、皆に集まるように促した。

黒髪の少女と金髪の少女が彼の脇を通り過ぎると、彼は立ち止まり、後ろを振り向いた。

(……もしかして、彼…私たちの姿が見えている?)

黒髪の少女は、そう思いながら彼を見つめた。彼は、不思議そうな顔をすると前を向いて歩き始めた。

(…気づいていなかったの…かな?)

黒髪の少女は、それに疑問を持ちながら森の奥へと進んでいく。

とある場所に着くと、先に行っていた金髪の少女が顔を青ざめた様子で立っていた。

「……お姉ちゃん…」

金髪の少女は、黒髪の少女の姿を見るなり抱きついた。その様子に黒髪の少女は慌てる。

「ど、どうしたの?」

黒髪の少女は、金髪の少女が見ていた場所に目を移す。

黒髪の少女の目に映ったのは――