僕たちは魔法交流会を終えると、天野さんに近づいた。
「美影、天野さんだよ。覚えてる?」
僕が美影に微笑みかけると、美影は「え!?」と驚いた。琥白は、首を傾げる。
「あー…琥白は初めてだっけ?天野さんって言って僕と美影が転校する前の町で良く僕と美影と英太と遊んでくれたご近所さんなんだ」
「…なるほどな」
「……美影くん、だよね?久しぶりだね」
「お久しぶりです!」
「固くならなくて良いよ。昔みたいに話して良いから。……俺、魔導師会の会長をしていて、魔法が使えない人にも魔法に触れる機会を作りたくて、今回魔法交流会をすることになって…その参加者の中に俺も嫌いな奴が居て、俺が言いたかったことを深冬が言ってくれて嬉しかった」



