黒髪の少女は、とある山奥に来ていた。
「これか…確かに、封印が解けかけてる…でも、私と君の力だけじゃ…」
「お姉ちゃん!」
金髪の少女が黒髪の少女に話しかけた。黒髪の少女は「どうしたの?」と首を傾げた。
「私とお姉ちゃんの力でダメなら、彼らの力を借りようよ!」
「ううん…彼らの力を借りるのは、もう少し後にしよう…こんな所で――」
黒髪の少女の発言に、金髪の少女の表情に緊張が走る。
「……それもそうだね」
金髪の少女は深いため息をつき、晴れ渡る空を見上げた。
「でも、少しずつだけど封印は出来ている…時間はかかりそうだけどね」
「本当!?」
黒髪の少女の言葉に、金髪の少女の目が輝いた。