星と太陽に魔法の歌を




あの日から数年が経った。俺は、彼に思い出話をする。

「――てことがあってさ」

「なるほど…話が変わるんだけど、気になるんだよねぇ……千晴の最期が。あれ、悪霊の仕業だったよ」

深冬は、そう言って真剣そうな顔を俺に向けた。暖かい光が俺と深冬を包み込んでいる。

「…やっぱり?まだそんなことする悪霊がいるんだね~」

俺は、伸びをした。優しく吹いた風が俺と深冬が着ている和風を揺らす。

俺は命を落としたあの後、気が付いたら深冬が住んでいるこの家にいた。初めてのはずなのに、何だか懐かしい感じがした。

深冬の姿を久しぶりに見た時、俺は深冬にどういう事なのかということを詰め寄った。

深冬曰く、この『天界』にいる神様は、生まれつきの神様と元は人間だったが命を落とした際に神様になる者もいるらしい。深冬と俺は、そのうちの1人で現在は神様として生きていた。

「まぁね。あの時は千晴を助けられなくてごめんね?」

「大丈夫だよ。だって、こうやって深冬に会えたから!俺は、それだけで良いの!」

俺は、深冬に向かって微笑んだ。深冬は「…そっか」と微笑み返してくれる。

「美影たちに悪いことしたかな…でも、美影たちも幸せそうだし、俺も深冬に会えて幸せだし…」

……そう。これで良い。あの時は、美影たちに辛い思いをさせてしまったと思うけれど…今の美影たちは、とても幸せそうだ。もちろん、俺も深冬に会えて幸せだ。

幸せそうな皆の様子を見ながら、俺は呟いた。

「……皆、俺と深冬の分まで幸せに強く生きてね」