僕は目の前の景色を見た。どうやら、美影は悪霊を倒したようだ。 「美影。今から、この依代の力を封印する」 ――え!?どうして? 「この力は今の間は使っても良い。でも、大人になっても使い続けると危険なんだ。だから、この力を封印する」 そう言って、僕は地面に両手を付けてゆっくりと呪文を唱える。 「東西南北の守り神よ。四方を結び、この『依代の力』を封印せよ。永劫、この『依代の力』を封ずる!」 僕がそう唱えた瞬間、僕の目の前が真っ暗になった。