なぜなら仁一には、春美と結婚する前から付き合っている人がいるのを知っていた。

その人と今だに、連絡を取り合っている事も、春美は知っていたが、仁一を咎めることはしなかった。

その事もあり、仁一はから携帯電話を持つ事を拒否されることはないと思いつつも、油断はできないとの思いがあった。

春美は、仁一が自分を裏切っているのと思いを常に持っているため、全面的に信用出来ないのである。