食べている最中も賑やかな声が聞こえてくるから、ついあの輪の中に自分がいる想像をしてしまった。
「ふっ……似合わな」
引きつった笑顔で三人の仲良し話を聞く自分と、真顔で息を潜めながらご飯を食べる自分が頭に浮かぶ。
どちらにせよ可哀想な展開になる。
このぐらいがほどよい距離感だと思うと同時に、すこし寂しいような。
でもすっからかんだった心もお腹も温かい。
なんとも言えない複雑な気持ちだ。
でもそれでいい。充分な気持ちだった。うまく言えないけど、苦しくてしあわせだった。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…