一つの行動が、次の行動を呼び寄せてしまうことがあるが……

これ以上は犯罪だ。

麗を傷つけるようなことをするつもりはない。



自分の魅力に気づいていないお姫様を守るためには、忍耐が必要だ。



力が抜けている麗を抱きかかえ、ベッドに運ぶ。

起こさないように布団をかけ、今度は額にキスをした。



「おやすみ、麗……」

幸せそうな麗の寝顔にささやき、俺はソファーの上に横たわった。