「遼~ちゃん♪ちゃんと飲んでる?」

ビンを片手に持ったジュリアが俺の隣にやってきた。

自称ナンバーワンのジュリアは飲みの席ではよく動く。

職業病だろうか。



「俺のことはいいから、ジュリも座ってゆっくり飲めよ」

「遼もたまには優しいこと言うじゃん!」

ジュリアは嬉しそうに俺の隣に座った。



ジュリアも麗も20歳になり、合法的に酒が飲める。

ジュリアの手からビンを奪い彼女のグラスに注ぎながら、あいつに目をやった。