俺の腕の中で、満足そうに眠るジュリア。

これでまた、こいつのことを突き放せなくなりそうだ。



ジュリアを慰めるために抱いたのだと思いたいが……

俺自身にやりきれない想いがあったのも事実だ。



俺にすがるジュリアに、やり場のない想いをぶつけてしまった。



「ジュリ……ごめんな」

気持ちよさそうに寝息を立てるジュリアの髪をそっと撫でた。